釜の蓋
「8月1日には釜の蓋の日だから、蓋まんじゅうを作って食べるんだ」と、
事務局の遠山さんがまんじゅうを持って来てくれました。
しかし、この釜の蓋の日とは?
と、調べてみたら栃木県のホームページに詳しく載っていましたので
引用させてもらうと・・・
『8月1日は、釜蓋朔日(かまぶたのついたち)と呼んで
地獄の釜の蓋が開く日です。
地獄とは「あの世」という意味に考えればいいでしょう。
お盆には地獄に行っていた精霊(ご先祖様)も帰って来ます。
でも地獄からの道は遠くて、8月1日に出なければ、お盆に間に合いません。
精霊たちは、その日を待ちかねたように飛び出します。
畑などで大地に耳をあてると、その様子が聞こえてくると言われています。
ちなみに、地獄の釜の蓋を開けるように命じるのは、ご存じ閻魔大王です。』
と、ありました。そして、さらに
『ここ那須地方には、古くからご先祖様を迎えるための行事の一つとして
8月1日に釜の 蓋が開いたことを喜び
おまんじゅう(たんさんまんじゅう)作って笹の葉を敷いてお供え し
自分たちもそのまんじゅうを食べる風習があります。
これが“釜の蓋まんじゅう”です。』
そう那須地方にのみ伝わる風習なんですね。
ある一説によると、
ご先祖さまが、帰ってくる途中、お腹がすいてしまうので
その蓋まんじゅうを食べながら帰ってくるのだとか・・
数十年前から核家族化している日本ですが
ご先祖様を大切にする心は
こうして受け継がれているのですね
そろそろお盆休みに入る方も多いでしょう
みなさんの地元にも、
一風変わった風習や言い伝えなどありましたら、
ぜひ教えてください。
劇団らくりん座 広報