「らくりん座の歌」作詞/擽林山人 作曲/常盤俊雄
大自然の中に芸術家の村をと、戦後まもなく林の中に居を構えたらくりん座。
劇団には、「らくりん座の歌」(学校でいう校歌)があり
1番がプロローグ、6番がエピローグ
間の2番から5番には山(劇団)の春夏秋冬が詠まれています。
私は、この歌詞は素晴らしいと思っています。
なぜなら、創設時代よりもずっと後に入山した私がこの歌を歌うとき、
その情景が浮かぶだけでなく自分にある思いや感じたことが、
先人のそれと重なっているような気持ちを感じられるからです。
自分の大好きな自然、らくりん座の自然と共に暮らす時間が増すほどに、それは深くなってきました。
それに人の感性というものは、昔の人も今を生きる私たちも今も変わっていないのかもしれません。
今回は、1番と2番を。
1
地平日出づる那須野原
はてなくつづく擽林の
奥にかがやく洋燈火(ともしび)は
あゝなつかしき擽林座
らくりん らくりん
鐘が鳴る らくりん
2
かなたの野辺のうぐいすや
林をあがる 初雲雀
桃も桜もこきまぜて
ああ 演伎者(わざおぎ)は 歌うなり
らくりん らくりん
春がくる らくりん
いつかみなさんに、私たちの歌うらくりん座の歌をお披露目できたらうれしいです。
古賀みちる