那須野が原ハーモニーホール演劇講座発表会
春の香りが感じられるこの頃ですが、らくりん座の団員は7分の6が花粉症。
深呼吸して暖かい空気を吸い込むことはできません。
皆さま、お元気でお過ごしですか?
さて、この日曜日、劇団らくりん座が講師をしている那須野が原ハーモニーホール演劇講座の発表会がありました。
今回は、通常の半分の期間しか講座を開くことができなかったため、身内の方だけに向けての発表となりました。
今回は3演目の発表を行いました。
1.ペーパーズ
ペーパーズとは、紙を使った即興のゲームです。
お客様から開演前に書いていただいた、「関係性」「場所」「セリフ」の紙をくじ引きのようにひいていき、それにしたがって即興で演じます。
何役を演じるか、舞台がどこか、必ず言わなければいけないセリフは何か。何も決まっていないまま、ステージに上がります。
即興で演じていく訓練はしてきていますが、練習もリハーサルも本番も、全く違うことをすることになります。
写真は前日のリハーサル。この時の関係性は「教師と生徒」場所は「学校」でした。(たまたま関係性と場所が関連のあるものでしたが、そうなるとは限りません)
そして、舞台上に置かれたセリフの書かれた紙を引いて、書かれたセリフをストーリーの中で必ず言わなければなりません。
講座生の中で自ら立候補した3名が、臨機応変に、そして思い切り良く、演技してくれました。
演劇の面白さの原点はここにある!と感じさせる演目となりました。
2.「お祭り」
北原白秋の「お祭り」の詩を全員で表現しました。
うちわを片手に威勢よく、リズミカルに。
お祭りの高揚感、お神輿が遠くから近づいてくるときの胸の高鳴り。
一編の詩から、情景・人々の心・時間の経過までが伝わってくる、勢いのある発表となりました。
3.島ひきおに
今回の目玉演目です。
島ひきおにのお話を、語り芝居として上演しました。
語り・身体表現・音
これら演劇の基本を使って、講座生みんなで作り上げました。
作品としては30分ほどの短いお話ですが、見応えのある内容に仕上がりました。
令和4年度演劇講座、稽古時間が短かったにも関わらず、講座生の皆さんの力で、大変中身の濃い発表になったと思います。
発表会後、参加して下さった講座生から、「すごく楽しかった!」という言葉を聞けて、大変嬉しく思いました。
令和5年度も受講生の募集が始まっています。
ご興味のある方は、ぜひご参加下さい。お待ちしております!