らくりん座の木々たちは
急に涼しくなり、らくりん座も、秋の香りが感じられるようになってきました。
公演班は、現在、文化庁主催の文化芸術による子供育成推進事業・巡回公演事業で、「あらしのよるに」の巡回公演を行っております。
今回の公演は、事前にワークショップを行い、公演当日は、子どもたちが共演をするというものです。
子どもたちが、どのような様子で本番に臨んだか、公演班に話を聞くのが楽しみです。
さて、そんなことを考えながら事務所で仕事をしていると、
1人の女性がらくりん座を訪ねていらっしゃいました。
小学生のころ、らくりん座の近くにお住まいで、らくりん座の畑のイチゴをとりに、連れてきてもらったことがあるとのこと。
そのとき、前代表・浅野れい子にもお会いになったとのことでした。
今は遠方にお住まいなのですが、思い出の場所を訪ねてまわっていて、らくりん座にも来て下さいました。
れい子先生や、らくりん座のこと、その方の通っていた学校のこと、その方の人生のこと。
沢山お話をさせていただきました。
「あー来てよかった!」と最後に涙をためながらおっしゃっていて、私も、来ていただいてよかった!と思いました。
車をお見送りしながら、劇団らくりん座の歴史を考えました。
沢山の方の心に思い出を刻みながら、沢山の方々に支えられて、今もこうしてこの土地にある、劇団らくりん座。
今、私たちは、少人数で、毎日精いっぱい、劇を作って届けています。
けれども、その土台には、今まで関わってきた、沢山の方たちの思いがあるのだな、
私達がやっていることは、今、目の前にいる人たちだけへ向けるものではないんだな、と。
らくりん座の木々たちは、この場所で、何を見てきたのでしょう。
聞いてみたくなりました。